ARTICLE
エコキュートの設置スペースと基礎の確認
エコキュートの設置では、貯湯ユニットとヒートポンプユニットの2台を置く場所が要ります。ガス給湯器のように1台を壁に掛ける形ではありません。この記事の3機種(パナソニック HE-J37LQS、ダイキン EN377AFV、三菱電機 SRT-S377U)は、どれも貯湯ユニットの高さが約1.8mあります。さらに、満水の重さに耐える基礎と、単相200Vの電気工事が公式資料に書かれています。外形寸法、設置スペース、基礎、電気の記載を、機種名つきで整理します。設置できるかどうかの最終判断は、施工店とメーカーが行います。
2台に分かれる構成
エコキュートは、お湯をためる貯湯ユニットと、お湯を沸かすヒートポンプユニットで1組です。3機種の組み合わせは次のとおりです。
- パナソニック HE-J37LQS: 貯湯ユニット HE-J37LQ とヒートポンプユニット HE-PJ45L
- ダイキン EN377AFV: 貯湯ユニット TN377AFV とヒートポンプユニット RQ457AV
- 三菱電機 SRT-S377U: 貯湯ユニット SRT-ST377U とヒートポンプユニット SRT-MU417-S
3機種とも370Lです。パナソニックの工事説明書には、ヒートポンプユニットは屋内に設置しないとあります。三菱電機は、貯湯ユニットが屋外形、ヒートポンプユニットが屋外専用です。ダイキンは、屋外か屋内かの機種別の区分を公式ページで確認できていません。
外形寸法の比較
外形寸法は幅×奥行×高さ(mm)です。
貯湯ユニット
| 機種 | 幅×奥行×高さ | 満水時の質量 |
|---|---|---|
| パナソニック HE-J37LQS | 600×680×1810 | 434kg |
| ダイキン EN377AFV | 630×730×1825 | 公式で確認できていません(空の質量は59kg) |
| 三菱電機 SRT-S377U | 630×760×1820 | 437kg |
ヒートポンプユニット
| 機種 | 幅×奥行×高さ | 注記 |
|---|---|---|
| パナソニック HE-J37LQS | 799×299×672 | 製品ページでは幅867は配管カバー込み、奥行332は吹出グリル込み |
| ダイキン EN377AFV | 825×300×635 | 幅は「825(+74)」。+74の内訳は公式で確認できていません |
| 三菱電機 SRT-S377U | 800×285×715 | 幅は「800(+65)」で配管カバー寸法、奥行は「285(+16)」。+16の内訳は公式で確認できていません |
パナソニックの貯湯ユニットは、工事説明書に幅「610(ビス頭等含む寸法)」の注記があります。三菱電機は、配管カバーを貯湯ユニットの寸法に含むかを、仕様書から読み取れていません。ダイキンも、付属物を含むかの注記を確認できていません。
設置スペースと離隔
公式資料に書かれた設置スペースは、ユニットごとに分けて読みます。以下の数値は図の読取りで、パナソニックと三菱電機の一部は目視による転記です。
貯湯ユニット
- パナソニック HE-J37LQS: 正面600mm以上(800mm以上を推奨)、上面300mm以上のメンテナンススペース。ヒートポンプユニットとの間は、配管取出し側で300mm以上です
- ダイキン EN377AFV: 前面600mm以上(800mm以上を推奨)、上方45mm以上(作業性の面から200mm以上を推奨)。本体を搬入・搬出する通路も確保します
- 三菱電機 SRT-S377U: 前方600mm以上、上方200mm以上
ヒートポンプユニット
- パナソニック HE-J37LQS: 前後左右上下のうち少なくとも3方向を開放します。2方向だけでは、沸き上げ能力が下がるおそれがあるとあります。吹出側に障害物がなければ、吹出側前方・側方とも100mm以上、修理スペース300mm以上です。障害物があれば、100mm以上と200mm以上です
- ダイキン EN377AFV: 吹出側に障害物がなければ、吹出側・側方とも100mm以上、サービススペース300mm以上です。障害物があれば100mm以上に加え、障害物の高さが1200mm以下で350mm以上、1200mmを超えると600mm以上です
- 三菱電機 SRT-S377U: 3方向に障害物があると設置できません。上方は1m以上を開放します。前方に障害物がなければ、前方100mm以上です。障害物があるときの所要寸法は、障害物の高さで変わります。配管取出側の300mm以上も必要です
三菱電機の仕様書には、ユニット間の高低差が±3m以内、配管全長が15m以下(集合住宅は25mまで)とあります。パナソニックの高低差・配管長の数値は、転記できていません。
ダイキンの数値は、2026年版総合カタログの共通記載です。EN377AFV個別の据付説明書は取得できていません。
基礎と固定
エコキュートは、満水の重さに耐える基礎が要ります。
- パナソニック HE-J37LQS: 満水時434kgに耐える床強度か、コンクリート床の基礎工事が必要です。コンクリートの必要圧縮強度は1.8kN/cm²以上です。脚部4か所をM12のアンカーボルトで固定します。2階以上は上部も固定します
- ダイキン EN377AFV: 満水時の質量に耐える基礎工事が必要です。コンクリートの圧縮強度は18MPa以上で、床面は防水・排水工事を行います。脚をM12のアンカーボルトで固定します
- 三菱電機 SRT-S377U: 満水時437kgに耐える基礎です。コンクリートの圧縮強度は18MPa以上です。標準施工はM12のアンカーボルト3本で固定します
パナソニックと三菱電機は、国土交通省告示第1447号に適合した設置工事が必要と書かれています。ダイキンの耐震クラス別の固定条件は、EN377AFVが該当する区分を公式で確認できていません。
電気工事
3機種とも、単相200Vの電気工事が必要です。
| 機種 | 公式の記載 |
|---|---|
| パナソニック HE-J37LQS | 専用ブレーカーを単独で使用。図示は200V-20A。最大電流16.0A |
| ダイキン EN377AFV | 配線用しゃ断器は単相200V 20A、ケーブルは3.5mm²(φ2.0) |
| 三菱電機 SRT-S377U | 専用回路で、ブレーカーは単相200V 20A。最大電流16A |
3機種とも、アース工事(D種接地)が電気工事士に求められています。電力契約は、パナソニックが「時間帯別」か「季節別時間帯別」を必要とし、深夜電力契約は不可です。ダイキンと三菱電機も、深夜電力契約は対応外です。
設置条件は設置条件のチェックでも確かめられます。熱源をガスから替える場合は、ガス給湯器からエコキュートに替えるときの確認点も参照してください。
出典
- パナソニック HE-J37LQS: https://sumai.panasonic.jp/hp/lineup/product.php?id=ippan_fa_jl_370
- パナソニック HE-J37LQS 仕様書: https://hvac.panasonic.com/search/DispOutLineDetail.do?volumeName=00001&itemID=t000100182416
- ダイキン EN377AFV: https://www.ac.daikin.co.jp/sumai/alldenka/ecocute/lineup/fullauto/05
- ダイキン エコキュート 設置: https://www.ac.daikin.co.jp/sumai/alldenka/ecocute/setup
- ダイキン 家庭用ヒートポンプ給湯機 総合カタログ: https://ec.daikinaircon.com/ecatalog/DKCA007/
- 三菱電機 SRT-S377U: https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/product/s/index.html
- 三菱電機 SRT-S377U 仕様書: https://dl.mitsubishielectric.co.jp/dl/ldg/wink/ssl/wink_doc/m_contents/wink/MA_SN/srt-s377u_0_sn.pdf
公式情報の確認日 2026-10-13。製品は改良・仕様変更があるため、購入前に最新の公式情報と施工店で確認してください。
TRY IT
自宅の条件で、候補を絞る
設置条件を入れると、洗濯機・給湯器の各機種が目安で分かれます。