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ガス給湯器の離隔と排気の確認点
ガス給湯器の離隔は、機器の周りの空間と、排気口の周りの空間の2つに分けて確かめます。パロマFH-2023FATL-1の工事説明書では、機器前方600mm以上、排気口上方300mm以上、排気口側方150mm以上と図で示されています。排気口の近くに窓などの開口部がないことも条件です。リンナイの掲載機種は、カタログで離隔の数値を確認できていません。数値は機種ごとに違うため、この記事は公式資料に書かれた範囲だけを機種名つきで並べます。設置できるかの最終判断は、施工店とメーカーが行います。
離隔と保守空間の意味
離隔は、給湯器と周りの壁や物との間にあける距離です。パロマの工事説明書では、可燃物との離隔として図で示されています。図の数値には、かっこ書きで別の値が添えられています。かっこ内は、不燃材などで有効に仕上げた建物との離隔です。
離隔とは別に、点検や修理のための保守空間も書かれています。外形寸法の考え方は、別記事外形寸法と設置に必要な寸法の違いにまとめています。
機器の周りに必要な空間
機器そのものの周りは、上方と前方の数値が大きく、左右と背面は小さめです。パロマの2機種の図から読み取った数値は次のとおりです。
| 位置 | FH-2023FATL-1(Tタイプ) | FH-2423SAR-1(据置型) |
|---|---|---|
| 機器上方 | 150mm以上(45mm以上) | 150mm以上(45mm以上) |
| 機器前方 | 600mm以上(300mm以上) | 600mm以上(300mm以上) |
| 機器左右 | 10mm以上 | 排気側の反対側10mm以上 |
| 機器背面 | 10mm以上 | 10mm以上 |
かっこ内は、不燃材などで有効に仕上げた建物の場合です。FH-2023FATL-1は工事説明書30-36852、FH-2423SAR-1は工事説明書30-48106の図からの読み取りです。どちらの資料も、末尾「-1」つきの型番を名指しした記載は確認できていません。
前方は離隔とは別に、点検・修理のための保守空間として600mm以上を確保すると書かれています。避難通路になるベランダに置く場合は、通路幅600mm以上も必要です。
排気口の周りに必要な空間
排気口の周りは、上方が300mm以上、側方と下方が150mm以上です。パロマの2機種で数値は同じでした。
- 排気口上方: 300mm以上
- 排気口側方: 150mm以上(据置型FH-2423SAR-1は排気側の側方150mm以上)
- 排気口下方: 150mm以上
前方が600mm以上あっても、排気の熱が直接当たる場所には注意書きがあります。プラスチックや塗装面など熱に弱い部分は、不燃断熱材で保護すると工事説明書にあります。
リンナイのエコジョーズRUX-E2406G(A)は、カタログに別の注意があります。排気が壁などの障害物に当たると、結露のおそれがあるという記載です。排気の向きを変える部材として、排気カバーROP-U301-24と側方排気アダプタROP-U305-24Gが専用オプションで掲載されています。
窓や換気口との距離
排気口の近くに、排気ガスが入るおそれのある開口部があってはいけません。窓・換気口・給気口などが開口部に当たります。パロマの2機種の工事説明書では、排気口から図の範囲を壁に投影して確かめます。
- FH-2423SAR-1(据置型)の図の範囲: 上方300mm、下方150mm、左右150mm、前方600mm
- FH-2023FATL-1の図の範囲: 600mm・150mm・150mmと図示
- 排気口から600mm以上離れた部分は範囲から除く
- 離隔の基準は自治体で異なる場合がある
最後の点は工事説明書に書かれている注意です。住まいの地域の基準は、施工店に確認してもらいます。
PS扉内に置くときの換気口
PS扉内(パイプシャフトの扉の中)に置く機種は、扉の換気口と取付ボックスの条件が加わります。パロマFH-2023FATL-1の工事説明書には、次の記載があります。
- パイプシャフト専用扉の上下に、それぞれ100cm²以上の換気口
- 扉の給気口は有効面積80cm²以上
- 別売の取付ボックス(TBAWAD-4またはTBFH-1)が必要
リンナイのPS扉内設置型は、排気延長の条件がカタログに載っています。RUF-A2405SAT-L(C)は排気筒口径φ100で、排気延長は7m・4曲りまでです。扉内設置には別売の取付BOX UOP-P030が要ります。RUX-A2406T-L(A)-Eも排気延長は7m・4曲りまでで、取付BOXはUOP-G030A-Eです。扉内設置の離隔の数値は、どちらもカタログで確認できていません。
排気筒の位置と屋内型の扱い
屋外用の機種は、排気筒を屋内に通せません。パロマFH-2023FATL-1は強制排気の屋外用機器で、工事説明書に「排気筒は屋内を通して設置不可」とあります。排気口の下端は、床面から約1.8mの位置が推奨です。
屋内に置く機種は、給排気の方式が違います。リンナイRUFH-E2406AFF2-1BHはFF方式の屋内設置専用です。給排気筒口径はφ100で、給排気延長は2本管7m・4曲りまでです。屋内設置の工事は、特定ガス消費機器設置工事監督者の監督のもとで行うとカタログにあります。
施工店に伝える項目
離隔と排気について、施工店に伝える項目は次のとおりです。
- 現在の設置場所(屋外壁掛・PS扉内・据置・屋内)
- 機器の前方と上方にある物(棚・ひさし・室外機など)
- 排気口の近くにある窓・換気口・給気口
- PS扉内なら扉の換気口の有無
- 置く場所がベランダの避難通路かどうか
測れる範囲の距離を測っておくと、施工店との話が早く進みます。候補機種の設置方式は、給湯器の絞り込み・比較で見比べられます。交換前のほかの確認項目は給湯器の交換前に確認する5項目にまとめています。
出典
- パロマ FH-2023FATL-1: https://www.paloma.co.jp/cgi-bin/productDetail.cgi?rno=302
- パロマ 設置工事説明書 30-36852(⑧版): https://www.paloma.co.jp/downloads//%E7%9F%A5%E8%AD%98%E6%83%85%E5%A0%B1/%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E8%AA%AC%E6%98%8E%E6%9B%B8/30-36852-008-00.pdf
- パロマ FH-2423SAR-1: https://www.paloma.co.jp/cgi-bin/productDetail.cgi?rno=339
- パロマ 設置工事説明書 30-48106(据置型): https://www.paloma.co.jp/downloads//%E7%9F%A5%E8%AD%98%E6%83%85%E5%A0%B1/%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E8%AA%AC%E6%98%8E%E6%9B%B8/30-48106-003-00.pdf
- リンナイ 給湯総合カタログ: https://rinnai.jp/catalog_download/pdf/Rinnai_KSE.pdf
- リンナイ 暖房カタログ: https://rinnai.jp/catalog_download/pdf/Rinnai_KJS.pdf
公式情報の確認日 2026-10-13〜2026-10-14。製品は改良・仕様変更があるため、購入前に最新の公式情報と販売店・施工店で確認してください。
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